みそ日記

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by yuki-chami
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先人に学ぶ「防災教育」
2012年 06月 08日 |
荒川区研修2日目。
開始時間が遅かったので、だいたい仕事が終わる少し前くらいにTXに乗り、南千住で下車。
この間、都電に乗ったときにチンチン電車のレトロさと可愛らしさに胸を打たれたので、今回はぜひ写真を!!と思ったんだけど、駅の目の前に荒川区で走っているコミュニティバスが停車してたので、なんとなくそれに乗ってみる。
この間案内してもらったとき、このコミュニティバスは環状になっていて、ぐるぐる回ってるって聞いたような。
まあ、乗っていればそのうち着くだろう!!!と乗ること20分@@;;;;;

最初は座ってたんだけど、なんか足元がおぼつかない高齢の方が乗ってきたので譲る。
というか、さすが東京、我が街と違って乗客が多い!
運賃は最初に150円払ったら、どこまで乗っていてもOKなのですが、どの停留所でも人が乗りたり降りたり。ウチなんて空のバスが走っていることも多いのに><
時間も時間だったせいか、子ども連れの人が多くて、子どもはみんなお菓子をめぐる戦いを繰り広げていました・・・。
親って大変だなあ・・・。子どもってワガママだなあ@@;
いつも目に付くのってこういう場面のような!!!
私、すっかり子どもに苦手意識が(;´Д`)
自分に子どもができたときでもないと、もう改革されなさそう。

そして20分後にそれらしき停留所に到着。(遅れるかと思った・・・)
しかし、研修場所の建物がわからず(一週間前に見たんだけど!)、なんだかぐるぐるぐるぐるしたんだけど、ようやく発見。来週はたどり着けるのだろうかorz............
しかし、区役所の目の前の広場で犬猫を連れた人たちが大勢だべってたり、囲碁将棋大会をやっている高齢の人たちがいたりとか、なんか温かみを感じた。ウチの街ではこういう光景は見かけないなあ。あんまり歩いてる人とか見ないし。

というか、思ったのは全体的にどこも人が多い。
それは当たり前の話か!

会場へ行ったらこの間紹介された人事課の人が挨拶してくれた。
よかった!ちゃんと覚えててくれたんだ!私もなんとなくわかったような奇跡的なような。(顔覚えるの苦手)
普段外に出ることがほとんどないので、自分の名詞ってもってなくて、新しく作ってもらった!
この間挨拶周りしたときに、ことごとく名詞を渡されて、「ああ、自分の無いんだ><」と切なかったので・・・(ノД`)
名刺交換って基本だよね・・・。渡し方とか受け取り方とか、ちゃんと勉強しよう。。


というか、今回書きたかったのは、なんといっても研修の内容。
荒川区と岩手県の釜石市では「釜石復興プロジェクト」というものを行っていて、その活動報告会でした。

最初は区長さんのお話。
ここの区長さんのカリスマというか、熱意のなんとすごいことか・・・。
この間もそうだけれど、「ここの区長であることに誇りを感じる」って全身で表現している気がする。話もとても上手。なんというかひきこまれる。
そしてとっても人材育成に力を入れていると思った。


3.11の震災前から、荒川区と釜石市では防災協定を結んでいて(どちらも近い将来に、宮城沖地震、東京直下型地震が来ると予想して結んだらしい)、震災の次の日から、荒川区は給水車を釜石へ派遣したらしい!速い!

国や県の動きというのはどうしても遅くて、一番何よりも動きが速かったのはこういった付き合いのある自治体からの動きがとても速くて助かったと釜石の人は言っていた。

この報告会では、当時防災担当課長だった方と、社会福祉協議会の方、教育委員会の方からお話をいただきました。
これがとても素晴らしかった。

当時防災課長の話。
震災当日は議会開会中だったので議場にいて、長い気持ち悪い揺れが来て、「これは絶対に津波が来る」と思ったらしい。議会が休会になったので、すぐさま下に降り、防災無線を流すように指示をしたとのこと。
その際、気象庁の津波予測「3m」という情報を流し、その後停電となり一切の情報が入ってこなくなり、連絡もできなくなる。
この3mという情報を流したことで、ずいぶんマスコミにも叩かれたと言っていた。
当時の釜石は、ギネス認定された湾口防波堤があった。津波の被害が多い三陸で、将来的なことを見越して建設されたものである。
実際にはそれを遥かに超える津波がやってきた。
もしこのとき正確な情報を流していたら、みんな避難ができて、もっと被害も少なかったのではないか、と本当に悔やんでも悔やみきれなかったらしい。
この3.11の後も大きな地震がきたり、今でも断続的に地震があるけれど、今はもう防波堤はない。この状況で、これから1人でもまた犠牲者を出したら、本当に切腹してお詫びしなければならないという思いで、今自分にできることは、こういった自分の経験や、失敗したことなどを一人でも多くの人に話すことだと言っていた。

社会福祉協議会の人の話。
当時の在宅介護サービスの話や、避難所の話を最初にしていた気がする。
震災で道が寸断され、支援に行きたくとも、遠回りをしなければたどりつけない状況であったり、各地に点在してしまっている状況で、いくら職員がいても、支援しきれない状況だったという。
また、大きな避難所は、わりと様々な物資が届いたり、人もいたり、という状況であったが、小さな避難所は料理用の鍋がない、人もない、寄付もないという状況で、荒川区の社会福祉協議会の方に、「何の物資が欲しいですか?」と聞かれたとき、「鍋やポットが欲しい」と言って、荒川の人が目の前のスーパーで鍋やポットを購入してすぐさま宅急便で送ったらしい(・ω・)

社会福祉協議会の人の話で心に残ったのは次のことだった。
行政と社会福祉協議会というのは一緒に見られることが多いようで、社会福祉協議会も行政の一部!とよく思われるらしい。(実際は違うのだけど)
さて、何が違うのか。
行政は、予算や議会というものがある。ある一つのことを決定するとき。たとえば、ある人から「この寄付金を孤児の子どもたちに1万円ずつ配ってください」という要望があったとする。
行政の場合、寄付金を受けたらそれをいったん市の収入として、予算化し、議会にかけなければならない。そして、そのお金そのものが直接子どもたちに当てられるわけではない。
それでは最初に要望した人の希望と食い違ってしまうし、何よりも遅すぎる。
そのとき、行政から社会福祉協議会の人に、寄付金を社会福祉協議会でなんとかできないか?と相談があったらしい。
社会福祉協議会の場合は、行政ではないので、会長が「うん、了解!」と言えばそれで実行にうつすことができる。それならば、実際に子どもたちにそのお金を渡すことができるし、速い。
これは民間ならではのことである。
この違いの説明はとってもわかりやすくて、目からウロコが落ちました。

教育委員会の人の話は、「釜石の奇跡」。
釜石では、元々防災教育というものに力を入れていた。
それは、震災前にさかのぼるけれど、「避難警報」を防災無線で流しても、避難する人の割合がとても少なくて、10%ほどだったという。そしていつも集まるのは同じ高齢者。
これではダメだ!いざというときに皆逃げ遅れてしまう、ということで、親の世代(30~40代)は津波を経験している世代ではないし、親に危機感がないなら、まっさらな子どもから教育をしよう!ということから始められたらしい。子どもを変えることで、親を変え、そして地域の人を変えていくという方針らしい。

この防災教育での柱は、「自助自立の精神を養う」ということ。
自分の命は自分で守る。
支援がないと何もできないようでは、心も身体もダメになってしまう。
それは、今避難している人たちにも言えるのだそう。

釜石の奇跡とは何か。

海岸に近い鵜住居小では地震直後、校舎3階に児童が集まった。
しかし、児童が3階に集まり始めたころ隣接する釜石東中では生徒が校庭に駆け出していた。停電で校内放送は使えなかったが、これを見た児童は、日ごろの中学校との合同訓練を思い出して、自らの判断で校庭に駆け出したという。
児童、生徒は指定避難場所だった500mほど後方にある高台に避難したが、津波が迫ってくることを感じて、さらに500mほど高台にあがった介護老人保健施設を目指す。津波が防波堤を超えるのを目撃した子どもたちは、さらにさらに高台へと非難する。
津波はこの施設の100mほど手前でとまり、全員無事だったという。避難開始から10分間の出来事だった。
鵜住居小学校では3Fまで津波が来て、流されてきた自転車が突き刺さっていたという。もし危機を感じて避難しなかったら、きっと全員が津波に飲み込まれていたことであろう・・・。


ぜひ、この話をうちの市でもしてもらいたい!!!
これこそ、防災教育を行うにあたって、素晴らしい先人の知識と経験じゃないか!と思った。

そう思ったらいてもたってもいられなくて、派遣交流生の身で差し出がましいとも思ったけど、休憩時間にコソっと寄っていって、名刺交換した!
というか、素晴らしいお話をありがとう!本当に感動した!ってとっても伝えたかった。
私みたいな下っ端では、実際に来てもらうなんていうことは決定できないけれど、それでも「こういう話きいたよ」っていうことは周りの人に伝えることはできるし、もしも本当にそんな会を開けるなんていうことがあったら、何者かわからないよりは今話したほうがいいって思ったから。
でも、某防災課長の人も、「こうやって話をすることが自分の使命だと思っていますから、大きな会じゃなくても、小さな人数でもかまわないので、もし話す機会があれば喜んで行きますよ」と言ってくれた。

人間って素敵だ!
やっぱり人の話を聞くのは面白い。
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by yuki-chami | 2012-06-08 18:30 | にちじょう | Comments(0) |

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