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にゅーぜんず 第26話

雪原を抜け、山を目指すというところまでは、話にきいたとおりだったと思う。
かつて何十人もの魔法使いを志す者がこの山を目指し、目的のものを手にして帰ってきた。
この山で生成されるクリスタルを自らの手で持ち帰ること。それが一人前の魔法使いとして認められる試練の一つである。
だが、私はクリスタルを持ち帰るためにここにきたわけではなかった。

この山は、魔法使いに必要とされるクリスタルを生成するだけではなく、重要な意味をもっていた。
山の地中深くに魔界への扉があるといわれ、地中から湧き出た魔力が少しずつ結晶になったものが、クリスタルだといわれている。
そして、はるか昔、扉の向こうからやってきた魔王が封印されているといわれる。

だが、その魔王を見たものは誰一人としていない。
興味本位で行った者も、魔王の力を利用しようと考えた者も、諦めて帰ってきたか、エルナスの冬の厳しさの前に力尽きた。
もはや魔王が眠っているという話も、伝説と化していた。


もうこの先は地図に記されていない。
私は懐から水晶球を取り出し、まじないの言葉を唱えると、兄の行方を占った。
しかし水晶球には白いもやがかかり、中身ははっきりと見えなかった。

透環 「このあたりは、山の魔力が強すぎるか・・・」

呼吸を整えると、透環は目と閉じ水晶球に意識を集中した。
すると白いもやがだんだんと薄れ、雪に残された足跡、洞窟の入り口のようなものが映し出された。

透環 「・・・見えた。お兄様はこの山の深くにいる・・・」

独り言のようにそうつぶやくと、バハムートを連れ、彼女は再び歩き始めた。
そして水晶球とバハムートの聴覚や嗅覚を頼りに、兄の気配を探した。

水晶のかすかな光は、魔力のより強いほうへと導いている気がした。
凍てついた洞窟の奥へと歩いている途中、彼女は背後からウェアウルフの形をした氷の魔物に襲われた。

透環 「ウェアウルフ!?」

すかさずバハムートが炎を吹き、透環もエンジェルレイを放つ。反撃を受けた氷の魔物は地面に崩れ落ちた。
いくらモンスターとはいえ、こんな魔力の強い場所でまともに生息しているとは思えない。
だとすれば、あれは召還獣?

雪那 「透!こんなところで何を!」

崩れ落ちた魔物の背後から現れたのは、彼女の兄、雪那だった。

透環 「お兄様こそ、ここで何を・・・?私はお兄様を探しにきたのです!」
雪那 「僕を探しに・・・・・・?」
透環 「お兄様、ここへは魔法使い検定のクリスタルを取りにきただけですよね?クリスタルを手に入れたのなら、一緒に帰りましょう?」
雪那 「透・・・・・。迎えにきてくれてありがとう。でも、僕はまだここで用事があるから、透は先に帰りなさい」

雪那は、迎えにきてくれたことにお礼を言うと、透環から目をそらした。

透環 「でもお兄様、ここは・・・・。ここは魔力が強すぎます・・・・。あまり長くここにいると、身体にも影響を及ぼしますよ?探し物があるなら、お手伝いしますから。ねえ、帰りましょう?」

雪那は、透環から逃げられないことを悟ると、ため息をついた。
そして何かをふっきるように、杖を握りしめると、まっすぐに彼女の瞳を見つめた。

雪那 「手伝ってくれるのかい?魔王殺しを」

透環 「ま、魔王を!?魔王を殺す???そんなこと、これまで幾人もの魔法使いたちが試みて、誰一人帰ってこなかったではないですか!そんな無茶な・・・」
雪那 「無茶なことではないさ。誰一人帰ってこなかったなんて、どこまで本当なのかさえわからない。実は、既に魔王の封印されている場所は見つけたんだ。ほんの、ここからすぐのところだよ。ただ、魔王の石化を解くにはどうも、魔力が足りないらしい」

透環 「お兄様は何を・・・。石化を解くだなんて、正気ですか!やっと封印されている魔王を蘇らせるということがどんなことなのかわかっているのですか!」
雪那 「魔王をこの世に蘇らせるわけじゃない。魔王を滅ぼしたという力が、僕には必要なんだ」

透環 「いけません!!お兄様が最近篭りきりで研究しているのは、そのことですか?なんのためにそんな力を?お兄様は十分お強いではありませんか!」
雪那 「透・・・。お前もよく覚えているだろう、僕たちがこれまでどれだけ虐げられていたかを。今こそ奴らに「魔王を倒した魔王使い」としての名をもって力を知らしめるのさ。」

透環 「それは・・・。けれど!魔王の封印を解くなんて魔法使いとしてやってはならないことです!」
雪那 「・・・・・・・・」
透環 「お兄様!」
雪那 「いいこだから、帰りなさい。僕もすぐに帰るから」

そう言うと、雪那は踵を返し、透環から立ち去ろうとした。

透環 「行かせない!!!!」

雪那の前に立ちはだかる透環。二人の視線がぶつかり合った。

雪那 「そこまで止めようとするなら、容赦はしない!君を倒して僕は力を手にいれる!」

雪那はチェインライトニングを詠唱すると、高圧の電流を放った。
狭い洞窟内での攻防が、もしかしたら至近距離にあるかもしれない魔王を刺激してしまわないように、透環は電流を避けながら、洞窟の外へ逃げた。雪那もそれを追う。
透環のバハムートは、雪那の召還したイフリートと対峙する。
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画 by 透環

透環 「お兄様、おやめください!家へ帰りましょう!」
雪那 「このまま何もせずに戻ることは僕の本意ではない!」

雪那が大気から粒子を集めようと魔力をためはじめたので、透環は自らにガードをかけた。
イフリートとバハムートが炎を吹き始めると共に、雪那は爆発の呪文を唱えた。たちまち煙が巻き上がり、どこにいるのか見えなくなった敵に、透環は魔力の矢を放つ。

透環 「お兄様とは戦いたくない!!」

背後からのチェインライトニングをかわし、兄が戦いをやめるつもりがないと知ると、透環は仕方なしに杖を構えた。
正直を言うと・・・、兄よりも自分のほうが魔法使いとしての腕前は上である。と、透環は考えていた。学園でも自分は首席であるし、図書館にある古い魔法もほとんど覚えているつもりだ。危険なので実戦で使用したことはないけれど。

魔法の撃ち合いがはじまった。お互いにテレポートの先をよんだ攻防。攻防の流れはこれまで兄妹が行っていた魔法訓練に似ている。兄の攻撃の手法の好みも、どの部分が弱いのかも、透環は知っていた。
そして、この流れに終わりがないことを悟ると、透環はジェネシスを放った。
唱えると同時に空から神聖なる光が降り注ぎ、敵一面にダメージを与えた・・・!
すると、安心したのもつかの間、正面の光の渦から飛び出した雪那が、透環にとびかかり、首元に剣の切っ先をあてた。

透環 「お、お兄様・・・・」
雪那 「・・・・・・せっかくのレイも、ジェネシスも、相手を本気で倒す気がなければ、刃のない剣と同じだよ、透」

そう言って雪那は剣を鞘にしまうと、透環に背を向け、洞窟の中へ歩いていった。

透環 「ああ・・・待って・・・・・。待って雪那!!!!」

震えて起き上がれない足がもどかしく、雪那に向けてエネルギーボルトを放った。

雪那 「もう・・・帰ってくれ!!!」

ふりむきざまに透環に向けて威嚇のつもりで放ったクローは、彼女の右目を直撃し、衝撃で倒れこんだ。
思わず、ハッと動揺し、駆け寄ろうとした気持ちをぐっと飲み込む雪那。

雪那 「・・・・・・・・・・・・・・・」
透環 「雪那・・・・・・・・・・・・」


透環は右目に走る激痛に身悶えた。そして血を流す右目を押さえながら、兄を呪う言葉を紡いだ。

透環 「雪那は・・・・私よりも、力が欲しいのね・・・・。私など、いらないのね・・・・・」

雪那 「・・・・・・そうだ。」

透環 「ひどい・・・・・。なぜ、急に変わってしまったの・・・・・?」

雪那 「変わってなどいないよ。元より、何も変わらない。」

しばし静寂が流れた。

雪那 「透・・・・・。おまえがかわいいよ。おまえを愛している。可愛い、俺のたった一人の血を分けた妹。そして同時に・・・・・この世の誰よりも憎くてならない。俺は、魔法使いとして、決しておまえを超えられない・・・・・。おまえは、そういう俺のことをわかった上で、いつももそばにいた・・・・・。蔑みでもない、哀れみでもない・・・・優しいおまえの目が・・・・・・俺は、憎かった!!!!!」

透環 「そんな・・・・・・私は、お兄様をずっと慕っていたのに!!!!」

右目の苦痛も感じないほど、衝撃のあまり透環は立ち上がれない。雪那は、そんな彼女を一瞥すると、洞窟の奥へと進んでいった。

透環 「置いていかないで・・・・・・。いやあぁ、おにいさまああああああああ!!!!!」



その瞬間透環から発した魔力が爆発し、一閃の光が雪那を貫通し、洞窟の奥の岩盤をも貫いた。
岩盤の奥で何かが「ビシッ」と割れるような音がした。一閃の光はかがやきを増したまま衰えることなく、むしろ透環の魔力が岩盤の奥に向けて吸い取られていくようであった。

洞窟の内部で爆発が起こったことで山が崩れ始め、たくさんの天盤が降って来た。
凄まじい衝撃に血を吐いた雪那はよろめき、地面に起きたひびわれの裂け目へと堕ちていった。

透環 「ああ・・・・もう・・・・何もかも終わってしまえばいい・・・・・・・」

自分の体の中から、体力や、魔力がみんな光に吸い取られていき、轟音の中で透環は意識を失った。






その頃、男は前方に雪山を見据えていた。

いけべえ 「おお、目指すはアノ山か!!!!」

やっと修行の山を発見した彼は、意気揚々と山に向かって歩みを進めた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

何か遠くから音がする。
どうやら、前方の山の方からのようだ。

いけべえ 「む?」

目の前の山が、轟音と共に地面へ消えていった。

いけべえ 「なにーーーーーー!!!?」

気のせいかと思い、ずた袋から取り出したグルグルメガネをかけ、よく前方を確認する。
目の前には何も無い雪原が広がっていた。一瞬、割れ目のようなものが見えた気がしたが、吹雪にかき消されてよく確認できない。

いけべえ 「も、もう、ダメだ・・・・・。魔法使いとしてのワシはもうオシマイじゃ・・・・・」

雪原の中にがっくりと立ち尽くす男。
と、ふと、

いけべえ 「あっ、イイこと思いついた。そうじゃ、ダーメの神殿で転職しよう!」

彼は新たな一歩を歩み始めた!
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by yuki-chami | 2013-04-18 23:59 | そうさく | Comments(5)

にゅーぜんず 第25話

荒れ果てた荒野を1人の男が歩いていた。
正確にはかつての勇者とうたわれた勇者茸。
しかし実際にはただの勇者ではなく、エロ勇者だった。
彼は,魔王軍に連れ去られてしまった亞未姫を救出すべく、にゅーぜんずとは別のルートをとり、魔王の居城へ向かうはずだった・・・!が,途中で道に迷ってしまい、今はどこともしれぬ町をさまよっていた。

 「食料も水も既に尽きた・・・。俺はこのままここで朽ち果てるのか・・・」
がくっと膝を地につき、うなだれる茸。霞んでいく意識の中で娘の声を聴いた。

町娘のバニーさん 「あーら、素敵なお兄さん! ねえ、ぱふぱふしましょっ。いいでしょ?」

 「ぱふぱふ・・・?したいです(*´д`*)ハァハァ」

町娘のバニーさん 「あら、うれしい! じゃああたしに付いてきて」

そして茸は町の奥へと消えていったのであった・・・


                                        *

そのころの魔王軍。

四天王・にゃーすけ 「今帰ったどー!(※ずっと村長のモピさんにつかまっていた)なんで俺が治水工事なんてやるはめに・・・w 魔王様ー、ニューゼンイエローの件は無駄足でした。魔王様の影の足取りもつかめず!
って、魔王様どこいった?@@」
四天王・りるらぶ 「魔王様なら、部屋でパチンコやってるよ~」
にゃーすけ 「なんだってー!」

にゃーすけが魔王の部屋へ行くと、部屋の中からガラガラガラガラガラというけたたましい音がきこえる。
中に入っていくと、魔王が真剣なまなざしで1人台に向かって打っていた。

にゃーすけ 「ま、まおうさま・・・」

魔王フヒヒ 「ぬおおおおおお、仕事人が現れない!」

にゃーすけ 「にゅーぜんいえろーの件は・・・」

魔王フヒヒ 「もう玉がなくなった!!!」

にゃーすけ 「・・・・・・・」

そこへジャパネットなっつが出前にやってきた。

ジャパネット・なっつ
 「ちわー新台入荷しました!設置はこのへんですか?」

フヒヒ 「設定をもうちょっとやさしめでよろしこ!」

ナッツ 「今度の新台は、どこかの教祖様も大ハマリな代物ですから、きっと間違いなしです(*^ー゚)b それじゃ古いのは運んでいきますね」

そしてナッツは何台かの台をワゴンで運んでいった。

フヒヒ 「ぬおおおおお打つどー」
にゃーすけ 「こうなったら俺も打つどー」
りるらぶ 「@@;;;」

ワゴンに乗せられた台のうち一つはただのハリボテであった。
その中で一人亞未姫は不安げにじっとしていたが、難なく城の外へと運ばれていった。


                                        *


そのころのニューゼンイエロー

細長い包みを抱えたニューゼンイエロー・ちゃみそが、森の中を歩いている。
その後ろのほうで、木陰から何者かが様子をうかがっている。

ちゃみそがどこかの街に入った。
その後ろのほうで、建物の陰から何者かが様子をうかがっている。

ちゃみそはトイレに入った。
その後ろのほうで、ドアの陰から何者かが様子をうかが・・・

ちゃみそ 「なんでトイレまでついてくるのよ!!」
魔王の影・影フヒヒ 「はっ、トイレだった!」
ちゃみそ 「っていうか、どこまでついてくるつもりなんだ@@;」
影フヒヒ 「1人では心細いので(´;ェ;`)ウゥ・・・ いつ魔王軍が自分を捕まえにくるかもしれないし、ちゃーたんならなんとなく強そうだし・・」
ちゃみそ 「魔王と同化したくないなら,同化しなくてもいい方法でも探しなさいよw」
影フヒヒ 「手伝って!!!」
ちゃみそ 「( ´゚д゚`)えーーー」

槍をGETしたら、ひとまず防衛軍に帰ろうと思っていたちゃみそであったが、後ろから心配そうに影フヒヒがついてくるので、「帰れ!」ともいえず、かといって影とはいえど魔王の半身である彼を連れて防衛軍へ戻ることを躊躇していた。

影フヒヒ 「もちろん、タダで手伝ってくれとはいいません・・・。もし力になってくれるというのなら、
この『ジャパネットなっつなんでも1つ無料引換券』をあげます!!!!」
ちゃみそ 「なっ!なんでそんなレアなものをあんたが!」
影フヒヒ 「ふっ・・・半身といえど魔王の影の自分。入手方法は秘密です(どこかで拾ったとはいえない)」
ちゃみそ 「無料引換券なんてレアもの、滅多に手に入らないし・・・仕方ない、その条件のんだ!!」
影フヒヒ 「おおお!」

券を手に,何と交換しようかと目を輝かせるちゃみそ。
影フヒヒが仲間に加わった。

ちゃみそ 「よし、とりあえず、防衛軍へ帰ろう。二人でいたところであんまりいい案うかばないし!みんな心配してるかもしれないし!それになんといっても、おなかがすいた・・・」

こうして二人は防衛軍へと向かったのであった。

                                        *


そのころの防衛軍。

オペレーター・抹茶羊羹 「らみちゃんー!みてみてこれ!ものすごいデザインじゃない?」

かりん防衛軍の情報要である抹茶羊羹が、らみゃ博士に持っていったのは、通販雑誌だった。雑誌の裏にはもちろん・・・
ジャパネットなっつとかかれている。
そして開かれたページには、新作のウェディングドレスが載っていた。

らみゃ 「わーすごいデザインだね!なんていうか激しすぎるw いろんな意味でなんていうかギリギリのラインだね・・。私も創作意欲をかきたてられるわ~」
抹茶羊羹 「これ着ていったら、新郎どころか周りの男全員悩殺できるかも?w 一回くらい着てみてもいいかも」
らみゃ 「でもこのモデルさん、うちのえぬぬに似てない?」
抹茶羊羹 「私も思った!」

女二人が話に興じてどこかへ行ってしまった後、その雑誌を開いた者がいた。
らみ博士作、科学の子として誉高い(?)アンドロイドもやむーだ!
もやむー 「そんなにすごいデザインって、どのページのことだろ・・・」

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by 透環画伯
もやむー 「ぶっ!!!!!!!!(鼻血オイル)」

そして彼(彼女?)は卒倒した。

双子の兄・エルネディア 「もやむーが倒れた!」
双子の弟・リレイディス 「鼻水出てるよ!」

防衛軍では相変わらずニューゼンブルー・透環は目覚める気配はなく、特に何か進展もなかった。
とはいえ、手をこまねいているばかりではなく、かりん防衛軍司令官ふぉるちゃは魔王軍の偵察や神器の情報収集に努めていた。

ふぉるちゃ 「よし、偵察部隊出動!」
ニューゼンブラック・ぶひいぃん 「部隊って俺だけかよw」


                                        *


夜のとばりが降りると,最近はかりんにもおでん屋台が出てくるようになった。
魔王軍や怪しい教団の活動が活発になってきているという噂はありつつも、平和が維持されているということだろうか。
屋台にはいろんな方面から人が集ってきたが、お互いの素性を詮索したりしないのが、屋台でのローカルルールだった。

どこかの信者っぽい人その1 「おやじ~だいこん追加!」
屋台のおやじ 「ほい」

皿に熱いだいこんとおまけのスライムのしずくが盛られた。

どこかの信者っぽい人その2 「今日も「使いこみしてるんじゃないか?」だなんて疑われたよ・・自分じゃないのに(ノД`)シクシク あのひと、人を疑って実は自分で新しいブラでも買ってるんじゃないだろうか@@;」

屋台のおやじ 「最近は、大胸筋矯正サポーターなんていうものも出てるらしいですね」

どこかの信者っぽい人その1 「それブラでしょ?」
どこかの信者っぽい人その2 「ブラじゃないよ大胸筋矯正サポーターだよ」

黒っぽい人 「おやじー新しいタネはいった?」
屋台のおやじ 「エビルアイのしっぽとかおすすめですね」
黒っぽい人 「なんか気持ち悪そうだな(^^; まあそれで・・・。あーあ、1人でパトロールなんてつまんないよ。いまいち存在感薄くなってるような気もするしさー」

屋台の奥のほうでは、ひときわ存在感を消してるのか元々ないのか、無言で卵をつついている人物がいた。
黒っぽい人 「むっ・・・への奴・・?まあ別にどうでもいいか」


こうして今日もかりんの夜は更けていく。
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by yuki-chami | 2009-10-18 14:09 | そうさく | Comments(8)

にゅーぜんず 第24話

切り立った山の上、一本の剣が刺さっている。
今日もいいお天気。心地良い風が吹き、一人の少女が山を登ってくる。
少女は荷物を下ろし、バッグから縄やらペンチを取り出す。
よく見ると剣の周りにはこれまでの試行錯誤の跡であるのか、スコップやら手ぬぐいやらサラダ油が置いてあった。
軽く準備運動をすると、今日も剣の前に気合十分で立ち挑んだ。
すべては剣を引き抜くために!

ニューゼンイエロー・ちゃみそ 「う~~~むむむむむむむ、ぬおおおおおおおお」

しかし今日も剣は抜ける気配はない。

魔王の影・影フヒヒ 「・・・・・・」

その様子を木陰から見ている魔王の影。
雪原での魔王との戦いの後から、どうも彼女の跡をつけているらしい。
魔王の影といっても、彼自身も、魔王から追われている身のようであるが・・・

ちゃみそ 「ちょっとあんた!ただ見てるだけじゃなくて、これ抜くの手伝いなさいよ!」
影フヒヒ 「力仕事はあんまり得意では・・・。っていうかなんですかその縄@@;」
ちゃみそ 「見ればわかるでしょ!今日の小道具よ!」

村へ着いて以来、毎日のようにあらゆる手法を用いて剣を抜こうとしていたが、周りの土を掘っても掘っても、剣先は見えないし、サラダ油なんてただすべるだけだし、実は山に刺さってるどころか星ごと貫通してるのではないかと疑ってしまうくらい反応がなかった。
「毎日握力を鍛えにきてるようなものだわ!」とちゃみそは語る。

ちゃみそ 「ほんと、剣に根でも生えてるんじゃないかな・・・」
影フヒヒ 「何か他に、別の抜く方法があるのではないでしょうか・・・」
ちゃみそ 「うーん・・・」

ふと、影フヒヒの様子が変わった。
しばらく気配を探るかのようにじっと動かなくなったかと思うと、とっさに草陰にダッシュしていった。

影フヒヒ 「はっ・・・誰かきます!ちゃーさんも隠れて!自分は逃げます!」
ちゃみそ 「ええええ、逃げるってちょっと!!何かきたの!?」

影フヒヒが隠れた後にやってきたのは、魔王の手下であるにゃーすけだった。
咄嗟のことだったので、ちゃみそは隠れるまでには至らなかった。
にゃーすけ単独ではなく、モンスターを引き連れているようだ。
にゃーすけ一人ならまだしも、数の上でここではどうみても分が悪い・・・

四天王・にゃーすけ 「あれ~、魔王様の影は?どこいった??」
ちゃみそ 「 (´σ `) ホジホジ 」
にゃーすけ 「 (前回の)(´σ `) ホジホジ をまねされた!」
ちゃみそ 「し、しらない!」
にゃーすけ 「むう、仕方ないな・・・おい、おまえらその辺探せ!」

にゃーすけが命じると、大きな目を持つワイルドカーゴや、群れていたツノキノコ達が辺りに散っていった。
そして、にゃーすけは地面に刺さっている剣と側に転がっている様々な道具類に目を留めた。

にゃーすけ 「これって何かすごい剣なの?@@」
ちゃみそ 「( ゜σ ゜ ) ホジホジ σ( ̄~ ̄) モグモグ」
にゃーすけ 「あっきたない!」
ちゃみそ 「(=゜ω゜)ボー」

ちゃみそはとぼけている。

にゃーすけ 「とりあえず、これは何か重要な代物っぽいな・・・。よし、そこの縄とか使って引き抜くどー」
ちゃみそ 「ええええええ!それはちょっと困るわ!」
にゃーすけ 「っていうか、君、どっかで見たことあると思ったらニューゼンイエローじゃん!確保!確保!」

確保を命じ、ウェアウルフらがちゃみそに掴みかかろうとしたが、激しい抵抗に遭い、殴り倒されて、逃げられてしまった。

にゃーすけ 「さすがに鉄の檻でもないとイエローの捕獲は無理か!まあ、とりあえずそっちはほっといて、この剣を気合で抜くどー」

そして、「大きなかぶ」の要領で、剣に縄をくくりつけ、大勢のモンスター達+にゃーすけで、剣引き抜き作戦が始まった。




ちゃみそは、全力で坂を駆け下りた。あの剣を置いて山から逃げることは本意でないが、多勢に無勢!あの場にいては自分も捕らえられてしまう。
それに、村の人にモンスターが来たことを知らせなければ・・・。みんなで立ち向かえばなんとか撃退できるかもしれない。でも、できるならば巻き込みたくはない。
あの剣は抜けてしまうだろうか・・・。それとも、あの影フヒヒが言っていたように何か別の方法を施す必要があるとか・・・?
おばあちゃんの・・・ゆき乃おばあちゃんの剣・・・

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透環 画

幼少のちゃみそ 「ねえねえ、おばあちゃん、またおばあちゃんの冒険のお話ききたい!」
ゆき乃 「ちゃみそは冒険の話が好きね。そうね・・・じゃあ今日は魔王の城の鍵のお話をしましょうか」
幼少のちゃみそ 「まおうのしろのかぎ?」
ゆき乃 「そう、おばあちゃんはね、ずっとおじいちゃんを探す旅を続けて、旅の途中で、おじいちゃんは魔王の城にいることを知ったの。でもね、魔王の城は誰でも入れるわけではないのよ。魔王に許された者しか入ることはできないの」
幼少のちゃみそ 「え~、それじゃおじいちゃんに会えないよ~」
ゆき乃 「そう、それ以外ではただ一つの方法として、三種のジンギを持って、魔王の城の扉を開くことができるのよ。そしてそのジンギの一つをおばあちゃんはみつけたの」
幼少のちゃみそ 「あとのふたつは?」
ゆき乃 「あと二つは、おばあちゃんには見つけられなかった・・・。だからね、ちゃみそや、おまえが大きくなったらあとの二つを探し出して、おじいちゃんを助けておくれ」
幼少のちゃみそ 「うん、がんばる!」
ゆき乃 「旅の途中で困ったことがあったら、白い花の木の下で願いごとをするのよ」
幼少のちゃみそ 「うん。ねえ、おばあちゃん、あたしが旅に出るとき、もうおばあちゃんはいないの?おばあちゃんがいないのなんてそんなのいやだよ・・・」

ゆき乃 「寂しいときは、歌を歌いなさい。たとえ誰がいなくなったとしても、歌はずっと忘れない限り、消えることはないのよ」
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ちゃみそは、息を切らせてゆき乃の墓の前にきた。
お墓のそばには白い花の木。何かできる、思い当たる場所といえばここしかない。
あの剣がゆき乃のジンギだとすれば、にゃーすけ達に抜かれれば大変なことになってしまう。
ゆき乃の願いであった、おじいちゃんを救うこともできないかもしれない。
まさに天に祈るような気持ちで、ちゃみそは白い花の木に願った。
どうか私に力を・・・!

白い花の木が風で揺れた。しかし何事も起こる様子はない。

ゆき乃おばあちゃん・・・私はどうしたらいいんだろう!
おばあちゃんはいない。おじいちゃんに会えない。私は一人・・・

・・・・・・・・・・・・・・
サビシイトキハウタヲ・・・・・・・・・・・


ゆき乃が口ずさんでいた詩がある。
それを口に出して謡ってみる。


花が咲き 鳥さえずる頃 春が来る
あのひとが 遺した種から 生まれた春

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透環 画

突如、白い花の木が光った。驚いてちゃみそは上を見上げた。
詩に答えるかのように、白い花びらがひらひらと降ってくる。
少しだけ、自分の想いがゆき乃に伝わったような気がして、気持ちが温かくなった。

と、温かさを感じた胸に、何かの感触があった。
ふと見ると、しっかりと腕に槍を抱いていた。

少々赤茶けている気はするが、その槍には不思議なオーラがあり、鈍い光を放っていた。

ちゃみそ 「あれ・・・?これがおばあちゃんのジンギ?う、うん、きっとそうに違いない!」

直感でそれをジンギと信じたちゃみそは、意気揚々と故郷を後にした。

ちゃみそ 「おばあちゃん、ありがとう!!!」



                                    *

その頃の山頂付近。

にゃーすけ一行は、縄を用いて剣との引き抜き勝負真っ最中だった。

にゃーすけ 「気合いれていくどーーー!そりゃー!」

もはや手がどこにあるのかわからないようなスライムまでが参加する綱引き大会となっていた。
そして・・・・ついに剣がその闘いに屈し、大勢のモンスター達の前に引き抜かれた!!

ブシュウウウウウー!!!!!!!

剣が抜かれると同時に、突き刺さっていた穴から、洪水のような水しぶきが吹き上がった。
そしてそれはモンスター達を飲み込み、滝のごとく麓へ流れていく!

にゃーすけ 「え?え?えええ???」

しばらくすると、山の麓の住民達が怒ってやってきた。

村長モッピィ 「コラー!!山の神様怒らせたのはおまえか!!!」

村長が子供を叱るがごとく、げんこつでにゃーすけを殴った。

にゃーすけ 「いてー!!剣抜いただけだし!!っていうかこれ、栓になってたの!?」
村長モッピィ 「つべこべいわんと、治水工事完了するまでタダ働きだべ!!」

こうしてできた川は、原因にちなんでにゃーすけの川と命名されたとかされてないとか・・・
抜いた剣はというと、にゃーすけが持って帰るどころか村人たちに取り上げられて、後々、村の観光の呼び物になったらしい。
川の先にある湖は、カップルの憩いの場として、貸しボートなどがあるが、近頃は「( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!」などと叫びながら、周りにいるカップルを恨めしく思い、スワンボートを激こぎ(激ボート?)する独り者の若者が後を絶たないらしい。
独り者の寂しい若者の近くで、カップルがちちくりあうのは危険なので注意が必要である。


今日もかりんでは、白い花の木が花を咲かせている。
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by yuki-chami | 2008-11-14 01:09 | そうさく | Comments(5)

にゅーぜんず 第23話

うっうっ・・・・ひっく・・・・・

木の根が足を掬おうとする。
そういえば足の裏もジンジンと痛い。

振り返ってみても見慣れない景色が広がるばかり。
もはや完全に道を失ってしまっていた。

しかし家に戻ったところで、そこは自分に意地悪をする人たちしかいない。
いじめられては、また家を飛び出し、再び道に迷うのだ。

とうとうくたびれて、側にあった木に腰を下ろした。
膝がガクガクする。


「いたいよぅ・・・兄さまたすけて・・・・・」


ガサッ!ガサッ!


背後からの草木をかきわける音に、肩が震える。
もしかしてすぐに後を誰かが追ってきていて、またこっぴどく叱られてしまうのだろうか・・・

「透!こんなところまで来てたのか!」

「お兄さま!!」

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透環 「おばさんにいじめられるの・・・。帰ってもどうせまた怒られるの・・・帰りたくないよぅ」

 「僕も一緒に帰るから。きっと言ってあげるから。ほら、一緒に帰ろう?」
透環 「ぐすっ、ぐすっ」
 「ここにいると夜とても寒いよ。透は小さいから、すぐに凍えてしまうよ?」
透環 「寒いのやだ・・・・お兄さまと一緒にかえる・・・・ひっく」

兄の背中におぶさると、兄はゆっくりと歩き出した。

 「幸せに暮らすためにはね、強くなるしかないんだよ。強くなるんだよ、透」
透環 「うん・・・がんばる」

兄の背中は大きくはなかったけれど、とても暖かかった。
このままずっと時が止まればいいのにと思った。


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ニューゼンブルー・透環 「お兄様・・・お兄様・・・・」

ベッドの上の透環がうなされた。

そばで居眠りしている彼女の息子である双子はそれには気づかず、よく眠っているようだ。
しばらくして、様子を伺いに、下からえぬえすがやってきた。

司令官嫁・えぬえす 「とぁちゃん、顔色悪いな・・・・なんか・・・・心配だー!!」

ニューゼンブラック・ぶひいぃん 「透環ちゃんが危篤だって!?大変だー!!」

部屋にかけこもうとしたブラックを、オペレーターの抹茶羊羹が、「病人の部屋で騒ぐな!」とハリセンで殴った。
倒れたぶひいぃんは、博士らみゃとアンドロイドもやむーによってどこかへ運ばれていった。

司令官・ふぉるちゃ 「ふむ・・・・・どうにかせねば」



                                         *


一方、魔王の城では。

亞未姫 「~~~~~~~(;_ _)O パタ...」
亞未姫 「まぃにちまぃにち、お掃除やらお料理やら。。。。そしていじめられる日々>< このままではダメになってしまぅ!!」

四天王・にゃーすけ 「姫、今日もおつ~ お、さっきの電動きゅうりがそんなによかったのか!」
亞未姫 「ヒィィィィィィ!!!!(゜ロ゜ノ)ノ よくないです!!」
にゃーすけ 「また今度すりすりしてあげよう。俺、ちょっと2~3日空けるから、代わりにへっくんの言うこときいておいてね (´σ `) ホジホジ 」

そう言うと、にゃーすけはどこかへ出かけていった。

亞未姫 「にゃーさんがイナイということゎ・・・・。ハッ(゚∇゚ ;)」

亞未姫 「これは逃げ出すちゃんす!!」

逃げ出す決意を固めると、亞未はそわそわと周囲を歩き回った。
普段掃除などで出入りしてる場所。台所付近。
しかしどこを行ったら出口につながっているのかわからない。

亞未姫 「ん~・・・・・出口がわからない。゚(゚´Д`゚)゚。」

※※※ 「ここから出たいの?」
亞未姫 「出たいです~・・・って、さっそくバレた!!><」

亞未に声をかけたのは、城に出入りしている某ジャパネットのくにナッツだった。
納品が終わり、これからまた別の取引先に行こうとしているところだったらしい。
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亞未姫 「本当は、ここで閉じ込められてる場合ではないのです;;」
ナッツ 「ふんふん」
亞未姫 「失われた私の力を探して、女神様を召還しないと><」
ナッツ 「ふむふむ・・・・姫にはちゃんと使命があるんだなあ・・・」

ナッツの瞳がだんだんと真剣になった。

亞未姫 「魔王を封印できるのはたぶん女神様だけなのです・・・ ここにいたらきっといつかはσ(・・*)は消されてしまいます;;」

ナッツ 「うるうる(涙目)」

姫の話に感動を覚え、ナッツの瞳が潤んでいる。

亞未姫 「どうか私を一緒に連れて行ってください!お願いします!!」

がしっと、ナッツは亞未の手を強く握った。

ナッツ 「よし!わいが連れていったる!必死に使命をまっとうしようとする姫・・・・・萌える!!」

亞未姫 「おおおおお!ワ――゚.+:。ヾ(o・ω・)ノ゚.+:。――イ って・・・え?Σ(・ω・ノ)ノ」

ナッツ 「姫はわいがお守りしましょう。その代わり・・・(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ」

亞未姫 「むむ??@@」


                                      *

「ふふ・・・・ふふふ・・・・」

水晶の中に映る少女を見て、男は笑みを浮かべた。魔王の城の中、近頃は部屋に篭りっきりになっている四天王・いねもである。

いねも 「やっと君を見つけた。凛としていて、鋼のように強く、鞭のようにしなかやかでどんなことにも負けない女。君は今長い夢の中。今しばらく幸せな夢を見るといい。目覚めには俺が迎えに行こう。」


かりんに何かが起きようとしている。
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by yuki-chami | 2008-10-21 21:03 | そうさく | Comments(6)

にゅーぜんず 第22話

私の名前はりるらぶ。
いわゆる魔王軍の四天王(にゃーさん命名)といわれてる一人だったりします。
かりん防衛軍、にゅーぜんず、謎の教団??とか、いろいろ問題が複雑化しているので・・・
今日は特別にりるが魔王軍を紹介していくよッ!(*゚∀゚)ノ

魔王軍っていったら当然トップに立つのは魔王様!
りるがなんで魔王軍に入ったかというと、それは魔王様がいたからです。魔王様はとっても可愛い人なの><
初めて会ったとき、道に迷ってウロウロしてたところとか、すごく強いところとか、なぜかおっぱっぴー好きなところとか・・・

普通の魔王(?)は、世界征服とかするのかもしれないけれど、ウチの魔王様はあんまり世界征服には興味がないようで・・・
最近はいつもテレビをみてばかり!へっくんがビデオを毎日借りに行かされています(DVDはお城にないので)
テレビばっかり見てると、もやしっこになっちゃいますよ!って注意しているんですが、しまいには「そんなの関係ねえ」のマネまでし出す始末( ;ω;)
誰かうちの魔王様に言ってあげてください><

なんだか話がそれていまいました。
ともかく、魔王軍は魔王様を中心としてるわけです(´∇`)

そういえば魔王様は地下の秘密の部屋によく行くのですが、そこには大切なものがしまってあるそうです。入ると怒られるのでりるは近づきません。
誰にでも秘密はありますよね。りるにもいっぱいあるけど、もちろん教えてあげないよ♪

次は魔王様と一番仲の良い、にゃーさん!
魔王軍の中ではにゃーさんが、魔王様と一番仲の良い人なのかな・・・?
最近はすっかり亞未ちゃん(をいじめること)に夢中のようですが@@;

--------------------------
にゃーすけ 「イモの皮のむき方が厚すぎる!今日もおしおきだ!」
亞未姫 「がんばって薄くむいたつもりなんですが・・・(´;ω;`)」

そこへ黒い蝶の仮面をつけたジャパネットなっつが、怪しげな車椅子をもってきた。
椅子に無理矢理座らされる亞未姫。

亞未姫 「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ! 勘弁してください><;」

ぽち。(にゃーすけがスイッチを押す音)

椅子のいたるところから出てきた手が亞未姫をくすぐる!くすぐる!くすぐりまくる!
りるらぶは遠くからその光景を眺めているのであった。

-------------------------

というわけで魔王軍でも大人気の亞未ちゃんです。
あれ?いつのまにか亞未ちゃんの紹介になってる@@;;
気を取り直して次へ!

次はへっくん!
いわずとしれた、へたれ・・・なのかな?
主ににゃーさんや魔王様のパシリとして毎日走り回っています。
魔王軍は、姫が来るまではどちらかというと男所帯だったので、女の子の多いかりん防衛軍の偵察(主に覗き)にでかけていることが多かったみたいです。
あまりにも出没するので、既に敵とも思われていないところも(A;´・ω・)

そういえばなんでへっくんは男の多い魔王軍に入ってきたんだろう@@;
それはりるにも謎です。今度きいてみようかな?

最後は、一番新しいメンバーであるいねもさん。
にゃーさんに「四天王を作るには一人足りないから、誰か連れてきて」と言われたへっくんが連れてきた人なのですが、あんまり話したことがないのでよくわかりません!
いねもさんは自分の部屋にこもって、何か研究していることが多いです。
なんでも、自分の理想の女性を探しているとか・・・。
初めてりるに会ったとき、「違うな・・・」といわれたことが印象的でした。
そんなこと言われるとなんだか泣けてくるぉ( ;ω;)がんばるぉ・・・
りる的には、ちょっと何を考えているかわからないところが心配かな?
これで全部かな、うん、これで終わりですね。

そういえば、魔王軍の家計はりるが支えているんですよ。
自分のお小遣い稼ぎも兼ねて><
ちょっとしたアルバイトをしています。


おっぱいライブ観客 「( ゚∀゚)o彡°りるちゃん!りるちゃん!」
おっぱいライブ観客 「今日もりるりんごちゃん最高ですね(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ」
黒いゾロ帽子の観客 「なんでも恵まれない団体のために、ライブ売り上げ金の一部を寄付しているとかしてないとかっ!?」
おっぱいライブ観客 「あれ、僕は何かの布教の一貫だってききましたよ」

りるりんご 「みんな、りるのために来てくれてありがとう!!今日もはりきって歌っちゃうよ~♪」
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画 透環

おっぱいライブ観客 「イエーイ!(≧▽≦)」


いけべえ尊師 「今日のおっぱいライブも大盛況でなにより!で、ゆらの君、今日はいくらくらい寄付金が集まったのかね」
信者・ゆらの 「ごそごそ・・・・・あ、あれ??なんかいっぱい来てたわりには少ないような・・・」
信者・ぶた丼 「いつも意外と少ないよね」
いけべえ尊師 「ぶた丼君!ちょっとくすねたりしてるんじゃないかね!」
ぶた丼 「尊師様ひどい><」
ゆらの 「僕たちそんなことしません><」


                                         *

双子の弟・リレイディス 「りるちゃんのCM、今日も可愛いな~♪」
双子の兄・エルネディア 「僕まだそのCM見たことない><」

そこへCMで大人気の「おっぱいアイス」を持ったもやむーが入ってきた。

アンドロイド・もやむー 「はい、買ってきたよ。2つで120円。」

エルネディア 「もやむーありがとう♪」
リレイディス 「もやむーありがとう♪」

もやむー 「え・・・・・」
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画 透環

かりんは今日も平和っぽい。

----------------------------
**おまけ**
おぱい教夏の日
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その頃のイエロー
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作 透環
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by yuki-chami | 2008-09-05 20:53 | そうさく | Comments(6)

にゅーぜんず 第21話

深い眠りの底、彼女は長い長い夢を見た。



もうどれくらい歩いただろうか。
街を出てから数日が経つ。降り続いている雪は一向にやむ気配はない。

この辺では、むしろ雪であることが日常であるという。
防寒着は準備しているけれど・・・・寒い・・・・・

旅の伴であるバハムートは、寒さなどもろともせず平然とついてきている。
時々その蒼い瞳でじっと見られている気がするのは、寒さに震えている自分のことを心配しているのかもしれない。

「おまえは元気ね・・・」

立ち止まって、バハムートのたてがみを撫でてやった。
バハムートは気持ち良さそうに目をつぶり、息を吹いた。
そして、何か見つけたように、とある方向を見た。

「ん?何かあるの?」

バハムートの視線の方向を眺めると、そこは何もない雪原が続いているように思われたが、よく見ると不自然に小高く山になっている箇所があった。

そこへ近づいてみる。

すると手袋が、いや、男が倒れてほとんど雪山に埋もれていた。

「ちょ、ちょっと・・・・もしかして遭難した人!?」
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画 透環

急いで雪を掘り起こし、男の顔を叩き、呼びかけてみた。
返事はない。

バハムートが、ちょっと離れろ、というような仕草を見せた。
男から少し離れると、バハムートが男に向かって口から炎を吐いた。

「((;゚Д゚)ガクガクブルブル」

 「お、おお・・・・おおお・・・・・」

「ちょっとあなた、大丈夫??」

 「美女・・・・巨乳・・・・どらごん・・・・・ハッ!」
「・・・生きてるわね」

男は目を開けると、ゆっくりと身を起こした。
まだ頭がぼんやりするようだ。

 「ワシとしたことが、ちょっと休むつもりが凍死するところじゃったわ・・・。ありがたや~ありがたや~」

「ここから先は危ないから、街へ戻ったほうがいいわよ・・・」

 「ま、待てっ!せめてお名前をおおお!」

「先を急いでいるの・・・。それじゃ、いつかまた機会があれば」


急がなければ・・・・
彼を早く助けるために。一刻も早くたどり着かなければいけない。


                                         *

尊師・いけべえ 「それが、ワシと巨乳美女との出会いじゃった・・・」
信者・ゆらの 「べえ様、その話もう何回も聞きましたよ・・・」
信者・ぶた丼 「ゆらさん、きっともうこの間のこと忘れちゃったんだよ」

いけべえ 「魔法使いには、一人前になるべく必ず篭らなければいけない山があってな・・・。若かりし頃、まだ修行の途中じゃった」
ぶた丼 「ということはまだ修行は完了してないのでは@@;;」
ゆらの 「シーッ!」

ゆらの 「そういえば、べえ様が妙な力を使えるようになったのってその修行のおかげなんですか?」
いけべえ 「いや、突然ある日使えるようになったのだ
ぶた丼 「( ゚Д゚)ポカーン」
ゆらの 「( ゚Д゚)ポカーン」

いけべえ 「君たちも、あの星を見よ!あの星のようにいつか必ず自分の努力が実り、輝けるときが来る!」
いけべえは、曇に隠れた星空を指差した。
ぶた丼 「え、でも乳首凹ませるのとか、ちょっと、ねえ@@;」
ゆらの 「胸を大きくするとかはモテるかもしれませんよ!」

信者たちの苦悩は続く。

                                         *


双子の弟・リレイディス 「ママ、起きないねー。エルネ、それ何読んでるの?」
双子の兄・エルネディア 「これは『ねむりの森の姫』っていう絵本だよ~」
リレイディス 「絵本なら僕にも読めそうだな~」
エルネディア 「これは、ずーっと眠ってる姫が、王子様のキスで目覚めるお話なんだよ~」

リレイディス 「王子様のキスか~、僕たちのキスでママ目覚めないかな!」
エルネディア 「どうだろ~・・・」

司令官嫁・えぬえす 「エルネもリレもご飯よ~、下りてきなさーい」
エルネ&リレ 「はーい!」

下から、えぬえすの呼ぶ声がしたので、双子は食堂に向かうことにした。

リレイディス 「それじゃママ、ごはん食べてくるね!ちゅっ♪」

リレイディスは、母であるニューゼンブルー・透環の額にキスをして、パタパタと駆け出していった。

エルネディア 「ああっ!ずるい>< 僕もちゅっ♪」

エルネディアは、透環のほっぺに口づけると、リレイディスを追って駆け出していった。


双子のいなくなった後・・・・
ドアの影から様子を伺っていた人物が、そっと透環が眠る部屋に入ってきた。

アンドロイド・もやむー 「・・・・・・・・」

もやむーは、部屋の床に転がっている絵本を横目でチラッと見ると、透環のそばまで忍び寄っていった。

もやむー 「王子のキス・・・・。これで目覚めるかもしれないなら><」

鼓動(機械の部品?)の動きが速くなる。
もやむーは顔を彼女の唇に近づけ・・・

博士・らみゃ 「もやむ~・・・何してんの?」

もやむー 「!!!?☆!!?@」

もやむーの後ろでらみゃがその様子を見ていた。

もやむー 「あの・・・その・・・・な、なんでもないよ!!!!!!!><」

もやむーはかがめていた身をガバっと起こし、直立体勢になると、ダッシュで外へ駆けていった。

らみゃ 「・・・もやむーも男の子だからね~♪身体は女の子だけど。」

そうつぶやくと、らみゃはにこにこしながら晩御飯へ向かった。


今日もかりん防衛軍は平和っぽい。

----------------------------------

**おまけ**
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画 透環
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by yuki-chami | 2008-07-19 17:54 | そうさく | Comments(5)

にゅーぜんず 第20話

峠を越え、木々の間から谷を見下ろすと小さな家が点々と見えた。
この山を下り、川を越えれば到着である。

ニューゼンイエロー・ちゃみそ 「ほんとに久々に帰ってきたわ・・・」
ちゃみそ 「確か村で、見かけたと思うんだけどな~」


あの魔法使いの男、フヒヒはこう告げた。

自分は魔王が巫女姫と力の衝突をした際に出来た分身であると。かつて魔王が姫の力を手に入れようと城を攻めたとき、思わぬ反抗に逢い、姫と魔王との力の衝突が起こった。
その際、衝突によって割れた双方の力が、それぞれあらぬ方向に分散してしまった。

ニューゼンイエロー・ちゃみそ 「そうなんだ~!へえ~!!なるほどー!!」
フヒヒ 「・・・・・・・」

ということは二つが一つにならなければ完全にはならない!
世界が混沌に陥ってしまう心配はないというわけだ!

フヒヒ 「んーと・・・・・みそさん、知らない人の話は、少しは疑ってかからないと!!!!」
ちゃみそ 「え、そう?」

魔王の城は強力な結界で覆われていて、魔王に許されていない外部の者が入るには、三種のジンギを使うことによってのみ扉が開かれるらしい。
三種のジンギ・・・・武器・・・・・

ちゃみそ 「うーん、じゃあちょっとそのジンギとやらを探してみようかな~」
フヒヒ 「心当たりでもあると?」
ちゃみそ 「なきにしもあらず、ってとこかな?違うかもしれないけどw」

フヒヒ 「自分も一緒に行ってあげたいけれど、追われている身で迷惑をかけるかもしれないので、遠くから無事を祈ってますね」
ちゃみそ 「はーい!そっちもつかまらないよう頑張ってね~」
フヒヒ 「知らない人からツボとか買わないように気をつけてくださいね@@;」


私がかりん防衛軍に入る前、生まれ育った村。エルナスから遠く離れたこの村は、暖かく住み心地の良い土地である。
帰ってくるのは、村を出てから初めてのことで、もう5~6年になるだろうか。

かつて住んでいた家の前へやってきた。家にはもう誰も住んでいないというのに、汚れて寂れてしまった様子はなく、綺麗に整えられていた。村の人たちの計らいかもしれない。
その家の裏、白い花の木の下に祖母のお墓はあった。

ちゃみそ 「おばあちゃん、帰ってきたよ~!かなりひさしぶりになっちゃったw」

お墓に手を合わせると、木の花びらが落ちてきた。

村へ帰ってきたのは、久しぶりにおばあちゃんに会いにきたのもあるけれど、別の用事があってのことである。
久々に入る家の中に荷物を置くと、すぐさま村長の家へ向かった。

村長の妻・黒猫おはぎ 「おや、おみそ久しぶりだね~ 何年ぶり?」
ちゃみそ 「なんだかずいぶん経っちゃいました^^; おはぎさんも元気そうで!」

おはぎさんは村長の奥さん、もうずっと小さい頃からお世話になっている人だ。

黒猫おはぎ 「久しぶりに、何か用事でもあったのかい?」
ちゃみそ 「実は、昔おばあちゃんがどこからか持ってきたっていう剣、あれってまだここにありますか?」
黒猫おはぎ 「ああ、あれなら確かまだ山の上に刺さったままだったような。まだ抜けないままよあれ」
ちゃみそ 「そっか~。もし抜けたら、もっていってもいい?」
黒猫おはぎ 「元々、ゆき乃さんが持ってきたものなんだし、いいと思うよ」
ちゃみそ 「ありがとう!がんばってみるー」

山・・・といってもそんなには高くないのだが、小高い丘を上がって、崖の淵にその剣は刺さっていた。
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この剣は、ゆき乃がここに運んで以来、ずっと地面に刺さっている。
小さい頃から遊び半分で、村の子供たちなどとも何度も抜こうと試みたのだが、抜けたためしはない。
もしかして剣に根でも生えてしまったのだろうか・・・

ちゃみそ 「・・・・・・よし。いくどーーーーーーーふんごぉおおおおぉおおおおおおおおぉおお」

やはり抜けなかった!

ちゃみそ 「う、うーん・・・きっと柄の部分が滑りすぎるんだわ!ちょっとフキンもってこよーー」

そしてイエローの奮闘の日々が始まった。


                                     *


かりん防衛軍では、司令官の作戦会議の後、三種のジンギや魔王について情報収集を進めるも、特にこれといった進展はなかった。
ニューゼンブルー・透環もいまだ目覚める気配はなかった。

双子の弟・リレイディス 「なんかふぉるちゃん、真剣な顔してるね・・・顔が険しいよ((;゚Д゚)ガクガクブルブル」
双子の兄・エルネディア 「きっとちゃみそ姉様がまだ行方不明だし、母さんも寝込んだままだし・・・行き詰まってるんだよ!!」

テレビ:「ごーーーーーーーーーーーーーーーる!!ベガルタ、PKを防ぎきれず!!」

司令官・ふぉるちゃ 「ぬおおおおおぉおおおお」

エルネディア 「・・・・・・・」
リレイディス 「・・・・・・・」

エルネディア 「元気ないね>< きっとそのうち良いこともあるよ!!」
ふぉるちゃ 「(ノД`)シクシク」
リレイディス 「そうそう、司令官の歌をこの間教えてもらったから、歌ってあげるよ!」

--------------------------------------
にゅーぜんずが倒せない(「エアーマンが倒せない」のメロディにのせて)

気がついたら、にゅーぜんずの司令官
そしていつも、ベガルタ応援
威厳の為に、にゅーぜんずに挑戦するけど
すぐに、木に吊るされるよ
ダークサイトがあれば
らくにイエローの背後に回れるが
何回やっても何回やっても
ちゃみそが倒せないよ
あのパンツスロー
何回やってもよけれない
うしろに回って暗殺するけど
いずれはラッシュで飛ばされる
エリクサ連打も試してみたけど
バーサク相手じゃ意味が無い!
だから次は絶対勝つために
僕は顔芸だけは最後までとっておく

気がついたら何処かで吊るされてる
そしていつもそこでチャイム鳴る
あきらめずに、食堂まで
たどり着くけれど、すぐにオカズ無くなる
メルエクスプロージョンがあれば
楽にぶひいぃんを倒せるけど
何回やっても何回やっても
ブラックが倒せないよ
トリプルスローは何回やっても
よけれない
にゅーぜんずでは落ち担当なのに
普通に挑めば敵わない
メルガードも試してみたけど
あいつの火力はおかしいわ!
だから次は絶対勝つために
僕はまちゃ頼みは、最後までとっておく


アサルターがあれば
らくにブルーの近くまで着くけど
何回やっても何回やっても
透環ちゃんが倒せないよ
あのEレイ(エンジェル・レイ)
何回やっても、よけれない
シーブズ使って攻撃しても
いずれはバハに倒される
BS連打も試してみたけど
ジェネシス相手じゃ意味が無い!
だから威厳を保つために
僕はへっくんだけは倒しておく

非戦闘員~


(作詞 ぶひいぃん)
--------------------------------------

ふぉるちゃ 「・・・・・・・・・・・・・・・」
エルネディア 「どう?元気でた?」
ふぉるちゃ 「いや・・・・・・・。ところでその歌どこで聞いたの?」

リレイディス 「この間ぶひが部屋で歌ってた!秘密だって言ってたけど・・・別にいいよね!」
ふぉるちゃ 「あの豚野郎、晩御飯抜きだな」

その後司令官がえぬえすの元へ行ってしまったので、双子は母の部屋へお見舞いに行くことにした。

リレイディス 「ママ、ずっとうなされてるね~」
エルネディア 「うん・・・。なんか苦しそうだね・・・。大丈夫かな?」
リレイディス 「そういえば、この間通信販売の人が最近流行っているっていう新発売のいぼいぼきゅうりを持ってきてくれたんだよ~」
エルネディア 「きゅうりって流行ってるの?@@」
リレイディス 「食べてもおいしいし、化粧パックにも使えるし、○○にも使えてお得らしい!」
エルネディア 「○○って何だろう・・・」
リレイディス 「大人になったら伏字じゃなくなるらしい・・・」
エルネディア 「母さん、きゅうりで元気になるかな?」
リレイディス 「なるよ!きっと!」
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by 透環 画
今日も防衛軍は平和?っぽい。
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by yuki-chami | 2008-06-29 23:42 | そうさく | Comments(7)

にゅーぜんず 第19話

キュッキュッ、キュッキュッ

メイドが柱を磨いている。
汚れた雑巾をバケツの水ですすぎ、絞り、また拭くの繰り返し。
水が汚れると、バケツの水を交換に行き、今度は床を拭く。
広間の床はどこまでも広く、廊下は長い。

「はぁ・・・(;´Д`A 」

亞未はため息をついた。

部屋を出されたものの、なんとメイド服を着て、城中を掃除することになってしまった。
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絵 by透環

亞未姫 「(´;ェ;`)ウゥ・・・ 城中全部綺麗にしろだなんて・・・広すぎる><、」

亞未姫 「で、でも、城中をピッカピカに綺麗にしたら、にゃーさんが城を出してくれると約束してくれました!がんばらねば!!ヽ(`Д´#)ノ」

・・・・・・・・・半日後

亞未姫 「にゃーさん!掃除完了しました!(>Д<)ゝ」

四天王・にゃーすけ 「どれどれ」

にゃーすけは柱に人差し指をあて、ツツーッとなでてみた。
そして指先を見る。
少しホコリがついていた。

にゃーすけ 「まだホコリがついているからやり直し!」
亞未姫 「ド━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!」



亞未はよろめきながら、バケツと雑巾を片付けに行った。

亞未姫 「きょ、今日ゎコレくらいで終わりにしよぅ・・・」

バケツを持ってウロウロ。流し場が見当たらない。

亞未姫 「迷子・・・(*゜ρ゜)」

なんとなく向かった先には、凝ったつくりをした扉があり、少し開いていた。

バケツを床に置き、隙間を少し覗いて見る。

部屋の中は外よりも冷えているようだ。
奥のほうを見てみると、人が立っていた。
魔王!?と思い、一瞬首をすくめたが、人影は微動だにしない。
もしかすると、自分と同じように囚われている人なのかもしれない・・・。そう思い、亞未はその人影にゆっくりと近づいていった。

亞未姫 「こ、これゎ・・・」
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絵 by透環

男は氷の中に立っていた。
ケガをしているようだが、生きているのか死んでいるのかもわからない。
薄い蒼色のニューゼン型の髪。旅装束をまとったその身体は今にでも動き出しそうなくらい完全だった。

氷に手をのばそうとしたそのとき。

魔王フヒヒ 「誰だ!」

激しい怒りを感じ、彼女はうろたえた。

亞未姫 「ぁ・・・そ、その・・・・扉がちょっと開いていたので・・・・・」

魔王フヒヒ 「出て行け!!二度とこの部屋に入ることは許さん!」

亞未姫 「ごめんなさい><」

亞未は後ろもふりむかず、部屋の外へ全力で走った。
走ったすぐ後ろで、扉が大きな音を立てて勢いよく閉まった。

まだ震えがとまらない。


                                      *

エルナスの村周辺。


*** 「大丈夫??おーーーーーーーい」

ニューゼンイエロー・ちゃみそ 「うーん・・・・・・・( ゚д゚)ハッ!」

ぱちっと目を開けた目の前には、男の顔があった。
すかさずその顔めがけて拳が飛んだ。

ちゃみそ 「この痴漢が!!!!!!!!!!」

*** 「((;゚Д゚)ガクガクブルブル」

覚醒後だったためか、狙いが定まらず拳は空を切った。

ちゃみそ 「今度こそ!・・・ってあんた魔王じゃなの!」

魔法使いの男・影フヒヒ 「魔王ではありません!自分は影。巫女姫と魔王との力の衝突の際に魔王から分裂してしまった影。」
ちゃみそ 「むむむ」

影フヒヒ 「少し・・・話をきいてください・・・」

吹雪が止んだ。
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by yuki-chami | 2008-05-14 23:01 | そうさく | Comments(5)

にゅーぜんず 第18話

連れ去られた亞未姫を救うべく、魔王討伐に派遣されたにゅーぜんず。
防衛軍へ帰還したのはニューゼンブラック・ぶひいぃんと、ニューゼンブルー・透環の二人のみ。
ニューゼンイエロー・ちゃみそは行方不明のままだった。
そして、帰還こそしたものの、透環は意識のないままベッドで眠っていた。

司令官ふぉるちゃは、ぶひいぃんからの結果報告を受け、防衛軍内にて作戦会議を行った。

ふぉるちゃ 「つまり、魔王はおっぱっぴー好きと・・・」
ぶひいぃん 「そんなこと一言も言ってないぞw」
オペレーター・抹茶羊羹 「おっぱっぴーかー」
アンドロイド・もやむー 「・・・・・」(落ち着かない様子で座っている)

ぶひいぃん 「冗談はいいとして、今の状態だとまったく魔王には歯が立たないなぁ」
博士・らみゃ 「もやむーを量産してみるとかどう?第2号として、名前をへやむーとか!」
もやむー 「(´;ω;`)ウッ…」

もやむーがなんだか嫌そうだ。

透環を看ていたえぬえすが戻ってきて、お菓子を差し入れた。
えぬえす 「とぁちゃん、意識は戻ってないみたいだけど、なんだかうなされてるのよね・・・」
らみゃ 「よっぽど怖い目に遭ったんだね><」

ふぉるちゃが姿勢を正した。

ふぉるちゃ 「以前からずっと、魔王についていろいろ調べているのだ」
抹茶羊羹 「ほうほう」

ふぉるちゃ 「魔王の城は強力な結界で覆われていて、通常は許された者以外、探すことも入ることもできないらしい。それをなんとかするのが・・・」
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絵 by透環

ふぉるちゃ 「三種のジンギ!」

一同 「ジンギ?(・・」
ふぉるちゃ 「どうやら槍・杖・篭手の武器であるらしい。消息は不明だが・・・」

らみゃ 「おお!なんだかにゅーぜんずにピッタリだね!」
ふぉるちゃ 「昔、魔王の城を目指して旅をした吟遊詩人の文献によると、その3つのジンギにて、力と智と愛を示すことによって扉が開かれるのだとか・・・。そして、2つの印にて・・・・ここから読めない@@」

ぶひいぃん 「ジンギねえ・・・どこにあるのやら^^;」
らみゃ 「そういえばずっと昔、超鬼強い武道家がいて、変わった武器を持ってたんだけど、その人自身もすごい変わり者で、どこかの塔に引っ越したってきいたことあるなー」
もやむー 「さすが、博士物知り!」
らみゃ 「ウチ、研究一家だから、親がその変わった武器のこと調べたいって言ってたんだー。結局見つからなかったらしいけど」

ふぉるちゃ 「いずれにしても、その三種のジンギについてはもう少し調べないといけなそうだ」

えぬえす 「茸さんも、姫救出の旅に出るって言って出て行っちゃったし・・・、ちゃーたんもとぁちゃんもアレだし、食事少なくていい分、しばらくは寂しくなりそうだ・・・」


                            *

一方魔王軍では。

ジャパネット・くにナッツ 「ちわー。アイス届けにきましたー」

ビデオを借りて帰ってきたへっくんが、お代をくにナッツに渡した。

くにナッツ 「まいどー」

そしてへっくんは、部屋に監禁されている亞未姫にアイスを差し入れに行った。

くにナッツが依頼されていた商品の整理をしていると、部屋の奥から少女の声が聞こえた。

亞未姫 「も~!!ハーゲンダッツのストロベリーがいいって言ったのに~!!この間はバニラがいいって言ったのにストロベリーだし・・・(´;ω;`) バカっ!!このヘタレっ><」

くにナッツはドアのノックをしてから、そっと声をかけた。

くにナッツ 「ストロベリー味がよければ、他にも一応全種類もってきてますが@@ ほな、変えましょか?」
亞未姫 「あっ!!!ありがとうございます~;;アイスを食べるのだけがココでの唯一の楽しみなので・・・ってどこかでお会いしませんでしたか?」
くにナッツ 「可愛い子の顔は一度見たら忘れませんよ d(゜-^*)」

その言葉にポッと顔を赤らめる亞未姫。
空気が暖かくなった。

そこへ、にゃーすけを伴った魔王が、部屋へ入ってきたので、くにナッツは魔王へ一礼をして、去って行った。

魔王フヒヒ 「どう?気分は。体調は?」

亞未姫はそっぽを向いている。

にゃーすけ 「どうやら、魔王様との衝突の際に、力の一部が失われていて、今のままでは儀式が行える状態ではないようです」
魔王フヒヒ 「そうか・・・残念。まだ消すわけにもいかないし、このままにしておくしかないね」

「消す」という言葉を聴いたとき、姫の身体が小さく震えた。

にゃーすけ 「いっそのことメイドとして働いてもらいますか@@」
魔王フヒヒ 「!!!!!!」


姫の運命やいかに!?
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by yuki-chami | 2008-04-22 22:16 | そうさく | Comments(8)

にゅーぜんず 第17話

ついに魔王軍との戦い、ということでかりん防衛軍は臨戦状態になり、いつもは和気あいあいとした防衛軍内も、今日はわりと静まり返っていた。
しかしそんな中でも元気に動いているのは・・・

双子の弟・リレイディス 「ウッーウッーウマウマ♪(゚∀゚)」
双子の兄・エルネディア 「ウッーウッーウマウマ♪(゚∀゚)」
アンドロイド・もやむー 「ウマウマ・・・」

挿し絵はこちらを参照

リレイディス 「エルネの動きがかたい!ちゃんと腰を曲げてこうやって!」
エルネディア 「僕疲れてきちゃった><」
もやむー 「・・・・・」

エルネディア 「もやむー元気ないの?」
リレイディス 「え~~もやむーが元気なさそうだから、一緒に遊んであげてるのに~」
もやむー 「自分って魔王討伐隊に参加できなかったし、なんかいつもおつかいばっかりだし、何してるのかな~って・・・」

もやむーの周りの空気がどんよりとし始めている。

リレイディス 「よ、よし、あの歌を歌おう!きっと元気が出るよ!」
エルネディア 「あの歌だね!」

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(日本昔話の「にんげんっていいな」のメロディにのせて)

火魔のこ見ていた格言を

「おぱぃのでかい娘一等賞」(byいけべえ)

ゆらのとぶたどん仲間キター
な~かま~き~た~

いいないいな

おっぱいっていいなー

おっきいおぱいでぱふぱふイヤン

子供は入れぬ(18禁)宗教だけど

ぼくもはいーろおぱいにはいろ

べぇべぇいけべえ尊師とぱいぱいぱい♪


(作詞 ふぉるちゃ)
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もやむー 「( ´Д`)・・・・・・・・・・・・」

エルネディア 「どう?元気でた??」
もやむー 「いや・・・・・・・。ところでその歌どこで聞いたの?」

リレイディス 「変な三人組が外で歌ってた!」
もやむー 「・・・・怪しいおじさんにはついていっちゃダメだよ」


やはりなんとなく落ち着かなかったらしく、もやむーが博士の部屋へ戻ってしまったので、双子はしかたなく二人で遊ぶことにした。

エルネディア 「今日はぶひもいないし、ふぉるちゃんも忙しそうだし、なんか退屈だね・・・」
リレイディス 「何かおもしろいこと・・・・おもしろいこと・・・・そうだ! ごにょごにょ」

リレイディスは、エルネディアになにやら耳打ちした。





そして今双子は、母であるニューゼンブルー・透環の部屋の前にいた。

エルネディア 「リレ~やっぱりまずいよ><」
リレイディス 「ママがいないこういうときじゃないとこんなことできないし!ママの部屋なら何かパパの手がかりが見つかるかも!?」

透環の部屋はわりと綺麗に片付けられている。
そしてところどころに女の子らしい可愛らしいクッションやら小さなぬいぐるみが飾ってあった。
部屋の奥には小さな机があり、魔法の本やら「子供は読んではいけない本」などが並べられていた。

エルネはその「子供は読んではいけない本」を何気なく手にとり、開こうとした。が、開かなかった。

エルネディア 「ちぇっ・・・」

一方弟のリレイディスは、引き出しの中を覗いたり、ベッドの上に転がって遊んでいた。

リレイディス 「ママのにおいがする~(≧▽≦)」
エルネディア 「あっ、なんだろこれ」
リレイディス 「んん?」

エルネディアの発見したのは本と本の間に挟まれていた一枚の写真だった。

f0006510_23131219.jpg
by 透環 画

写真には仲睦まじく、微笑み合っている男と女が写っていた。

リレイディス 「わ~この女の人誰だろ~。あれ、なんかこの男の人僕に似てない?かっこいい~!!!」

エルネディアは写真とリレイディスを見比べて・・・

エルネディア 「・・・・・・。に、似てない!似てないやーい!!!!」

と、ぽかぽかリレを叩いた。

リレイディス 「髪の色、ママとおんなじだね~。でもママより年上だと思うし・・・ママのお姉さんとかかな?」
エルネディア 「でも母さんと違って胸が(ry」

司令官嫁・えぬえす 「こらー!二人とも透環ちゃんの部屋に勝手に入っちゃだめよ~!」

エルネディア・リレイディス 「わ~~~!ごめんなさい><」

突然ドア口からえぬえすに見咎められ、二人はあわてて写真を後ろに隠した。
そして階下から、オペレーター抹茶羊羹の声がした。

抹茶羊羹 「こじょ~!透環ちゃんとぶひが帰ってきた~!!なんか怪我してるみたいだから診て上げて~!!」



                                       *

魔王軍。

魔王軍四天王・にゃーすけ 「りるちゃん~、魔王様は?」
魔王軍四天王・りるらぶ 「お部屋で瞑想してるみたいだよー」

にゃーすけが魔王の一室へ向かうと、中から何か音がした。
特に入れない雰囲気はなかったので、声をかけて中に入ってみる。

にゃーすけ 「魔王様、入りますよー?」

『パンツを履くか、履かないかは・・・・・自由だー!!!!! パンツ is feedom~♪』

部屋の中の音はテレビの音だった。
魔王はテレビに夢中になっているようだ。

にゃーすけ 「魔王さ・・・ま・・・・・・・・」

魔王フヒヒ 「(○'ω'○)ん? テレビって面白いねー。こんな面白いものができたなんて。この間へっくんにビデオを借りてきてもらったのだ」

にゃーすけ 「そんなことより魔王様!亞未姫どうするんですか?このまま閉じ込めたままでいいんですか?@@」
魔王フヒヒ 「後でいくよー。あれ、にゃーさそ、メイド服は?」
にゃーすけ 「あれは俺には無理です!」


今日も魔王軍は平和っぽい。
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by yuki-chami | 2008-03-14 00:03 | そうさく | Comments(11)

しばし滞り中


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